森本先生と行く!シェリートライアングルを訪ねる8日間 二日目の午前中はゴンザレス・ビアス社所有の畑、通称ラ・カナリエラ(カラスカルというパゴの中にあります。)にて栽培にいてのお勉強です。7月に入ると連日40度近くなるへレス。畑も例外なく暑いので涼しい時間帯を選んで見学スタート!
この日はゴンザレス・ビアスの栽培責任者のホセ・マヌエルさんも駆けつけてくださいました。このホセ・マヌエルさん、へレスではミスター栽培と言ってもいいほど有名なお方です。
2013年に行われたワールド・シェリー・デイ(現在はインターナショナル・シェリー・ウィーク)の特別番組でも栽培について教えてくださっています。(21分ごろからスタート)
どうしても彼に栽培についてご説明いただきたくて、ゴンザレス・ビアス社にはかなり無理を聞いていただきました。
同じくゴンザレス・ビアス社の国際営業部門のクレールさんも同席してくださいました。彼女は同社におよそ10年間務めるベテランで、簡潔かつ的確に説明をしてくださいます。
畑の中には二つ建物があって、座学やパーティができる建物と、こちらの資料展示館があります。実際にアルバリサをはじめとする土壌やぶどうの樹、年間の農作業の写真のパネルが展示してあります。
ホセ・マヌエルさんは栽培について話し出すと止まりません。また、森本先生を始め、参加者の皆さん畑の作業に興味をお持ちなので最初からとてもたくさんの質問がでました。海外では日本人はあまり質問をしないことで有名で「分かってくれたのかどうか反応がないから心配。」とよく言われるのですが、このツアーに関してはこういったことは全くなく、むしろボデガの方が「ここまで畑で盛り上がるグループは初めてです」ととても驚かれていました。
朝9時すぎですが、かなり太陽の光が強くなってきています。さらにアルバリサという石灰分の多い土壌。色が白いので下からの照り返しも物凄いです。皆さんには帽子とサングラスをご用意いただいて完全防備をしていただきました。
畑に行ったのは7月26日。この時点で平均ボーメ度は7.5度程度でした。原産地統制法でシェリーに使うぶどうを収穫してもいいボーメ度10.5度。これに達しているぶどうを食べさせて頂いたりと貴重な経験をさせていただきました。
今まで日本で行われていたへレスへのツアーではなかなかこのように収穫間近のぶどうを見るチャンスがなかったので、皆さんこの畑の訪問をとても喜んでくださって私もとてもうれしかったです。
ラ・カナリエラからの風景。このようにへレスのぶどう畑はなだらかな傾斜です。
これからゴンザレス・ビアス社のボデガに向かいます。
このページに掲載した写真はジェシカ・アーネバックさんに撮影していただきました。彼女の作品はこちらのサイトからご覧いただけます。