へレス日記 コルタド―ル・デ・ハモン Cortador de jamón スペイン文化 Spanish Culture

コルタド―ル・デ・ハモン講習会

今回日本でのコルタド―ル・デ・ハモンの優勝者のお二人はまず最初の二日間をウエルバ県にて過ごしました。(そちらの映像はこちらの記事からご確認ください。)
その後カディス県ベヘール・デ・ラ・フロンテラへ移動。(以下ベヘール)ウエルバ県からは高速道路を使っておよそ3時間ほどの道のりです。
私のブログをお読みになったことがある方はたびたびベヘールが出てくるのでご存知かと思いますが、カディス県の海の見える素敵な白い村です。

今回のコルタド―ルの研修中にベヘールでコルタド―ル・デ・ハモンの講習会と、全国コルタド―ル・デ・ハモンのコンテストがあるので、そちらに参加するとのこと。(コンテストは観戦のみ)

セミナーとコンテストのポスター。ゴンザレス・ビアス社(ティオペペ)も公式スポンサーになっています。

セミナー開始前の東西日本チャンピオンの篠崎さん(左)、横川さん(右)。本場スペインで開催のイベントに興味津々です!

下の写真はコルタド―ルのセミナーが始まる前の様子です。ごく一部のみ写真に撮りましたが、日本でいう体育館の中いっぱいにこのように参加者の席が設けられています。
この日はハモン・セラーノを一人一本支給され、講習会の間に一本丸々カットをして、どのように切っていくのかを学びます。

これだけのハモン・セラーノが並ぶのを見るのは生まれて初めてです。

セミナー開始!ハモンの外側の脂などを丁寧にカットしていきます。通常であれば、切る分だけカットするのですが、この日は丸々一本カットするので、全部きれいにしてしまいます。

こちらは西日本チャンピオンの横川さんが切ったもの。受講生が切り方に困っていないか、歴代のスペインチャンピオンたちが巡回指導するのですが、皆さん「これ、この子が切ったの?講師じゃなくて??」ととても驚いていました。

このイベントはアルツハイマー病の患者さんのサポートをする団体も参加しているとのことで、この講習会で参加者が切ったハモンは一皿2€で販売されます。また、バルも営業されていて、そこで販売されたその他の食事や飲み物の収益はすべてアルツハイマー病の患者さんたちのサポートのために使われるそうです。コルタド―ルも育って、社会貢献にもなる。そして遊びに来た人たちは格安でおいしいハモンが食べられるという、皆にとってメリットのある会です。日本でもこういう取り組みが行われるようになると良いですね。

日本ではなかなか生ハム原木一本を切るチャンスがないうえに、この日は歴代のスペインチャンピオンから手ほどきを受けられるとあって、この後東西日本チャンピオンは昼食をとるのも忘れ、6時間ぶっ通しでハモンを切っていました。

2017年のスペインチャンピオンのパブロ・マルティネス(Pablo Martínez)さんと東西日本チャンピオンのお二人。

この会場は底冷えがする上に、お二人とも飲まず食わずでずっとハモンに向き合っていたので、かなりお疲れだったと思います。しかし、それ以上に素晴らしい経験ができたのではないかと思います。

 

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木村 友胡(Tomoko Kimura)

シェリー酒に魅せられて2015年よりスペイン アンダルシア州へレス・デ・ラ・フロンテラに移住。 シェリー原産地呼称統制委員会公認シェリー・エデュケーター。 シェリーブランデー原産地呼称統制委員会公認シェリーブランデー・エデュケーター。 スペインワインおよび食品のエージェント、プロモーション。 スペイン語、英語の通訳・翻訳 お仕事のご依頼、お問合せは随時受け付けております。 旅行、食べ歩き、写真を撮りながらの街歩きが趣味。

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