へレス日記

スペインといえばサングリア?

最近日本の知人から『アンダルシアではサングリアをよく飲むようだけれど、美味しく作るヒントはありますか?』という質問を受けました。
私は日本に住んでいた時、特にシェリーを本格的に飲み始めるようになった10年ほど前からスパニッシュレストランや、バルにもよく行っていましたが、そういえばサングリアはほとんど飲んだことがありません。
しかし、確かに日本のスペイン料理を提供する飲食店にはサングリアは必ずと言っていいほどありますし、各店こだわって手作りをしている印象があります。
ただ…スペイン(ヘレス)に通うようになってから、そして移住してから、サングリアを見かけることはあったかというと、あまりないです。
強いて言えばグラナダなどの大きな都市で、観光客が多いところで見た程度でしょうか?
更に言うと、へレスではサングリアを見たことがほとんどないことに気が付きました。移住して5年以上が経過しましたが、へレスでサングリアを飲んだのは一回だけ。
観光客も多く訪れるレストランで、白のカバを使ったサングリアをいただきました。

スペインでは…というとあまりにも範囲が広いので、私は敢えて「アンダルシアでは」と言わせていただくと、よく飲まれているのは『ティント・デ・ベラーノ (Tinto de verano)』です。
これは、若い赤ワイン(そして安いもの)をカセーラというスペインの清涼飲料水で割ったものです。
この割材にレモン風味がついているものを使うと『ティント・デ・ベラーノ・コン・リモン(Tinto de verano con limón)』という名前になります。
アルコール度数も下がるし、口当たりがいいので特に夏によく飲まれています。

因みにマンサニーリャ(もしくはフィノ)を7upやスプライトで割った『レブヒート(Rebujito)』は、フェリア(お祭り)の時の飲み物なので、レストランやバルに行っても「ない!」と言われます。
どうしても飲みたいときは、グラスのマンサニーリャ(またはフィノ)と7upと氷入りのグラスを注文してご自身で割って作ってください

話がそれました。
以上のことから、スペインに移住してから5年ちょっとの私はスペインでほとんどサングリアを飲んだことがありません。
試しにセビーリャで約30年間タパスツアーをしている友人に聞いてみたところ、
「セビーリャでサングリアを出しているお店はあるけれど、観光客向けに作っているもので、地元民はあまり飲まない」また、
「スーパーでペットボトル入りのサングリアやティント・デ・ベラーノは販売されているけれど、お勧めしない」とのこと。
連れ合いのペペにも同様の質問をしたところ、
「家庭では飲むけれど、外ではあまり飲まない。強いて言えば、海岸で飲むものかなぁ?」と言っていました。
ちなみに私はペペと一緒になって5年以上たちますが、彼がサングリアを飲んでいるところを見たことは一度もないです。

日本ではスペイン(アンダルシア?)=サングリアと思われていたものが実際は違っていた。
個人的にとても面白かったので、ブログに書きました。
もしスペインに関する疑問などありましたら、コメント欄にお書きいただければ幸いです。

 

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木村 友胡(Tomoko Kimura)

シェリー酒に魅せられて2015年よりスペイン アンダルシア州へレス・デ・ラ・フロンテラに移住。 シェリー原産地呼称統制委員会公認シェリー・エデュケーター。 シェリーブランデー原産地呼称統制委員会公認シェリーブランデー・エデュケーター。 スペインワインおよび食品のエージェント、プロモーション。 スペイン語、英語の通訳・翻訳 お仕事のご依頼、お問合せは随時受け付けております。 旅行、食べ歩き、写真を撮りながらの街歩きが趣味。

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