7月3日から7日にコルドバ県プリエゴのオリーブオイル原産地呼称統制委員会で開催されたオリーブオイルの研修に参加してまいりました。
スペインは北西部以外のほぼ全土でオリーブが栽培されています。その中でも私が住んでいるアンダルシア州は全耕作面積のおよそ48%に当たる150万ヘクタールのオリーブ畑から、スペイン全土のおよそ80%、全世界の30%に当たる約90万トンのオリーブオイルを生産しています。
もちろん日々のお料理にはオリーブオイルは欠かせません。朝食を摂るためにバルに出かけるとオリーブオイルのボトルと、塩、トマトのすりおろしが出てきて、それをトーストしたパンに塗って食べます。またサラダ、マリネ、シチュー、お魚やお肉のグリルにも欠かせません。日本でもスペイン料理といえば思い浮かべる方も沢山いらっしゃるであろう、アヒージョやガスパチョにもオリーブオイルが使われています。もちろんスーパーマーケットのオリーブオイル売り場には日本では考えられないような種類のオリーブオイルの数が陳列されています。このような環境に身を置いているにも関わらず毎日必ず口にするオリーブオイルについての知識のなさに、『これではいけない!』と思ったところから、今回のご縁をいただきました。
研修参加の前には何冊かのオリーブオイルに関する本を読みましたが、まだまだ知識が足りない状況でスペイン語の研修。ワインと全く違うオリーブオイルのテイスティングのアプローチ。嗅いだことのない欠陥臭などなど、分からないことばかり。研修中はもちろん、研修が終わった後もずっと色々なことを考えた1週間でした。
今回の研修は勉強のほんの入り口。シェリー酒同様、ライフワークとしてこれからコツコツとオリーブオイルの勉強にも取り組んでくつもりです。ぜひ温かく見守っていただければと思います。
もしオリーブオイル関連の書籍(日本語、英語、スペイン語)でおすすめがあれば、コメント欄にお書きいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。