イギリス文学やアメリカ文学では時折シェリー酒が登場する作品がありますが、日本文学ではまだまだ多くないのが実情です。
そんな中、鳴神響一さんがお書きになっている『脳科学捜査官 真田夏希』シリーズではシェリーが登場します。
このシリーズの主人公、心理職特別捜査官の真田夏希がシェリー好きという設定で、彼女が自宅でくつろぐシーンでは頻繁にシェリーが登場します。
特に彼女はマンサニーリャが好きで、度々出てきます。
詳細な内容はネタバレの恐れがあるので、こちらに書くことは控えますが、推理あり、主人公の真田夏希の周りの魅力的なキャラなど、あっという間に読める楽しい小説です。
また、著者の鳴神響一さんはフラメンコの愛好家だそうです。
ヘレスはフラメンコの起源の町の一つと呼ばれており、ヘレス最大のフラメンコのイベント、フェスティバル・デ・ヘレスには毎年日本から沢山のフラメンコ関係者がいらっしゃいます。
その時にシェリーを召し上がる方もたくさんいらっしゃるので、きっと鳴神響一さんもシェリーを召し上がる機会が多いのだと思います。
シェリーを物語の小道具として効果的に利用する小説は多々ありますが、この『脳科学捜査官 真田夏希』シリーズでは、シェリーの正確な知識を織り交ぜつつ、物語が進行していくのはとてもうれしく思いました。
そして私の中でとても驚き、感激したことが、2022年1月21日発売の『脳科学捜査官 真田夏希 ヘリテージ・グリーン』では、ボデガス・トラディシオンのフィノが登場することです。シェリーにあまりなじみがない方でも「このシェリー、何だろう?どんな味がするのだろう?」と興味を持っていただけるきっかけになると思います。
ぜひシェリーを片手にお読みください。
2022年1月現在で発売されている作品は発売順に以下の通り。
最新刊の『脳科学捜査官 真田夏希 エキサイティング・シルバー』は2021年1月に発売されました。
発売順に現在発行されているシリーズは以下の通りです。太字にしているものが、シェリーが出てくる作品です。
特に『脳科学捜査官 真田夏希 イミテーション・ホワイト』に沢山シェリーが出てきます。
ご興味のある方はぜひ、お読みください。
- 脳科学捜査官 真田夏希(2017年12月25日発売)
- 脳科学捜査官 真田夏希 イノセント・ブルー(2018年7月24日発売)
- 脳科学捜査官 真田夏希 イミテーション・ホワイト(2018年12月22日発売)
- 脳科学捜査官 真田夏希 クライシス・レッド(2019年7月24日発売)
- 脳科学捜査官 真田夏希 ドラスティック・イエロー(2020年1月23日発売)
- 脳科学捜査官 真田夏希 パッショネイト・オレンジ(2022年7月16日発売)
- 脳科学捜査官 真田夏希 デンジャラス・ゴールド(2021年1月22日発売)
- 脳科学捜査官 真田夏希 エキサイティング・シルバー(2021年1月22日発売)
- 脳科学捜査官 真田夏希 ストレンジ・ピンク(2021年7月16日発売)
- 脳科学捜査官 真田夏希 エピソード・ブラック(2021年8月24日発売)
- 脳科学捜査官 真田夏希 ヘリテージ・グリーン(最新刊 2022年1月21日発売)
※2022年1月31日 加筆