4月19日からアンダルシア州の西部では、レバンテという風が吹き荒れました。シェリーを勉強したことがある方なら一度は「レバンテ」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。シェリーについて書かれている本ではレバンテは『東から吹く乾燥して熱い風』と紹介されます。教本には書かれていませんが、レバンテは吹き始めると3日間は連続して吹くともいわれています。
今回のレバンテは、19日は聞いたところによると最大瞬間風速80メートルを超えたそうです。20日はもっと風が強かったので、もしかしたらそれ以上だったかもしれません。
特に今回のレバンテでは、ヘレスの被害がものすごくあちこちの気が風で折れたため、強風の中業者の方がチェーンソーでかなりの木を切っていました。(それもそれで危なそうな気はするのですが…。)以下は、アンダルシアの地方局、カナル・スールの番組より。ルスタウの前のオレンジの木が真っ二つに折れているのが解ると思います。
ヘレスから電車で40分ほどの港町、カディスの様子。ヤシの木のしなり具合で、どれくらい風が強かったかがご想像いただけるかと思います。
カディスでは放牧中の子羊が飛ばされて、死んでしまったという話も聞かれました。
また、所用でウィリアムス&ハンバート社に行ったのですが、ボデガの横の幹線道路では風にあおられてコントロールを失ったと思われる鳥たちが車にはねられている姿も多数見受けられました。
日本でも地震や台風などの自然の驚異にさらされることはありましたが、今回のレバンテで改めて自然の恐ろしさを痛感しました。