とても残念なニュースが飛び込んできました。
1月21日(木)夜にボデガス・ファン・ピニェロ(Bodegas Juan Piñero)の社長のファン・ミゲル・ピニェロ氏がお亡くなりになりました。
今年に入ってから新型コロナウィルスの感染が判明し、入院治療をなさっていたのですが、残念な結果となってしまいました。
ファン・ミゲルさんは私がボデガに日本からのお客様をお連れするととても暖かく迎えてくださいました。
写真は2018年1月に撮影したもの。
ファン・ピニェロのフィノ、カンボリオを日本で一番売り上げているシェリー・バー、エチェガライのお二人をお連れしたときの物。
左から二番目がファン・ミゲルさん。
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ボデガス・ファン・ピニェロはサンルーカルの中心部から徒歩5分ほどのところにある小さなボデガです。
高品質なシェリーを製造することをモットーとしており、グルメファンからも愛されているボデガの一つです。
フラッグシップワインであるマンサニーリャ、マルハ(MARUJA)は平均熟成年数およそ8年という長い熟成を経たものです。
シェリー原産地呼称統制委員会の規定では、平均熟成年数2年以上のワインをシェリーとして出荷していいことになっていますが、それをはるかに上回る熟成期間を経ています。
近年ではヘレスで所有していたボデガを売却し、その中で熟成させていたフィノの有名銘柄であるカンボリオ(CAMBORIO)をサンルーカルのボデガに持ってきたことでも大きな話題を呼びました。
昨年末にそのカンボリオを特別にセレクトしたものをリリースしたばかりのことでした。
以下にシェリー原産地呼称統制委員会の弔辞と、在りし日のファン・ミゲルさんのビデオを掲載します。
背が高くて、ダンディな方でした。そしてとても優しい方でした。
ファン・ミゲルさんのご冥福と、ご家族、ボデガの皆様、すべての関係者の皆様にお悔やみを申し上げます。
最後に。
もし、ファン・ピニェロのシェリーを飲んでみたいと思われた方は、こちらのリンクのウェブサイトをご覧ください。