3月8日は国際女性デーということで、ヘレス=ケレス=シェリー・マンサニーリャ=サンルーカル・デ・バラメダおよびヘレスのビネガー(シェリービネガー)原産地呼称統制委員会では『La Mujer, Figura Esencial En La D.O.P Vinos Y Vinagre De Jerez (女性、D.O.P. ヘレスのワインおよびビネガーの重要人物)』という記事を発表しました。今日はこちらの記事の要約を掲載したいと思います。
現在D.O. ヘレスにおいては200人以上の女性がシェリー酒の専門分野に従事しています。現在では醸造責任者や輸出、マーケティングや地域のワインツーリズムの責任者としてなど、様々な分野で責任を負う沢山の女性がいます。主だった方は以下の通りです。(敬称略)
エノツーリズム部門
ベアトリス・ベルガラ(Beatriz Vergara)、ボデガス・ゴンザレス・ビアス(Bodegas González Byass)
彼女はこのボデガをスペインだけでなく、ヨーロッパ全土で最も訪問者の多いボデガにすることに成功しました。
エウヘニア・エララ(Eugenia Herrara)、ボデガス・フンダドール(Bodegas Fundador)
彼女はマーケティングおよびワインツーリズムのディレクターであり、24年以上にわたって何千人もの訪問者にワインとブランデーの魅力を伝えてきました。
ロシオ・オスボルネ(Rocío Osborne)、ボデガス・オズボルネ(Bodegas Osborne)
彼女は同社の広報および国際コミュニケーション担当のディレクターであり、創設者から六代目にあたる。
ブリタ・ヘクトエン(Brita Hektoen)
ブドウ畑の景観を愛するノルウェー人。ブドウ畑の中の宿泊施設のオーナーであり、農村部のエノツーリズムの擁護者である。
技術部門
ビクトリア・フルトス(Victoria Frutos)、グルポ・ボデゲロ・ホセ・エステベス(Grupo Bodeguero José Estévez)
彼女は同社の技術指導アシスタント。2005年から従事。
パオラ・メディナ(Paola Medina)、ボデガス・ウィリアムス&ハンバート(Bodegas Williams& Humbert)
同社の醸造責任者。2010年より従事。
モンセラット・モリナ(Montserrat Molina)、ボデガス・バルバディーリョ(Bodegas Barbadillo)
すでに20年以上同社のワインメーカーとして従事。
ボデガ経営者部門
マリア・デル・カルメン・ボレゴ(María del Carmen Borrego)、ボデガス・マエストロ・シエラのオーナー
ロシオ・ルイス(Rocío Ruiz)、ボデガス・ウリウム(Bodegas Urium)の取締役兼オーナー
エレナ・リベロ(Helena Rivero)、ボデガス・トラディシオン(Bodegas Tradición)の取締役兼オーナー
エスペランサ・パエス(Esperanza Páez)、ボデガス・パエス・モリ―リャ(BodegasPáezMorilla)の共同経営者兼マネージャー
管理部門
カルメン・アウメスケ(Carmen Aumesquet)、ヘレス=ケレス=シェリー・マンサニーリャ=サンルーカル・デ・バラメダおよびヘレスのビネガー(シェリービネガー)原産地呼称統制委員会(Consejo Regulador de los Vinos y Vinagres de Jerez y la Manzanilla)
プロモーション部門担当。
パトリシア・デ・ラ・プエルタ(Patricia de la Puerta)、 マルコ・デ・ヘレス連盟(Federación de Bodegas del Marco de Jerez)
2004年よりワイン、ブランデーとビネガーのプロモーション・ポリシー調整担当。
最後に、昨年(2020年)3月8日にボデガス・エル・マエストロ・シエラの前オーナーのド―ニャ・ピラールがお亡くなりになりました。
ちょうど一周忌です。
彼女は同ボデガのオーナーであった夫が急死した後に、このボデガを引き継ぎました。当時は女性がボデガを経営することがあり得なかった時代です。そのため様々な困難があり、それこそボデガに寝泊まりをして必死にこのボデガを守り抜きました。まさにボデガの女性経営者のパイオニアです。その経営者魂は娘さんのマリア・カルメン・デル・ボレゴさんに引き継がれました。改めて敬意を表すとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。