コルドバの中心から南におよそ50kmにある、モンティーリャ地域(または、モンティーリャ・モリレス)でも昨日(8月5日)からペドロ・ヒメネスの収穫が始まりました。
コルドバの地元紙エル・ディア・デ・コルドバは、『モンティーリャ・モリレスのペドロ・ヒメネスの収穫は短く、「優れた」品質であると予想される La Cosecha de Pedro Ximénez de Montilla Moriles se prevé corta y de calidad ¨excelente¨』と報じました。
2021年は収穫量が少なく、前年度より10%少ない収穫である者の、優れた品質が期待されている。
今年の品質の良さは、春の天候が温暖で、雨が少なく、ブドウの熟成が早まったことに起因する。
モンティーリャ・モリレスの認定ブドウ品種は、ペドロ・ヒメネス(Pedro Ximénez)、アイレン (Airén)、バラディ (Baladí)、ベルデホ(Verdejo)、モスカテル・デ・グラノ・メヌード(Moscatel de grano menudo)、モスカテル・アレハンドリア(Moscatel de Alejandría)、トロンテス(Torrontés)、シャルドネ(Chardonnay)、ソービニオン・ブラン(Sauvignon Blanc)、マカベオ (Macabeo)です。
その中のシャルドネ、ソービニオン・ブラン、モスカテルなどの白品種はすでに収穫の終わりを迎えており、若いワインを作るための最初のモストがすでに出来ている。
黒ブドウは収穫量が2割程度に達している。
今年も昨年同様7月19日に収穫が始まり、これらの品種に関しても非常に質の高いものになると期待されている。
想定される収穫量は白ブドウが3,800万キロ収穫された昨年と同程度か、それを少し上回る程度。価格の見通しはまだ立っていないが、関係者は「ブドウの健康状態が非常に良いので、収穫したものの品質もいいだろう」と期待。
モンティーリャ・モリレスはシェリーと同じく酒精強化ワインというカテゴリーではありますが、原産地が違ったり、指定ブドウ品種が違ったりと…シェリーとは違うワインです。
ペドロ・ヒメネス種のブドウの特徴、そしてコルドバの南というヘレスとは比べ物にならない暑さによって育まれています。
シェリーの勉強を始めてから、ほぼ毎年モンティーリャに通い、数多くの方に数えきれないくらい沢山の事を教えていただいています。
その恩返しの気持ちも込めて、こちらのブログでもモンティーリャ・モリレスについて今まで以上に書いていくつもりですので、どうぞよろしくお願いいたします。
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