12月3日にシェリー・マンサニージャ原産地呼称統制委員会で開催されたDESAFIANDO PALADARESというテイスティングイベントに参加してきました。
今年の統制委員会のガストロノミー・アンバサダーに就任したJosé Ferrer(ホセ・フェレール)氏の説明による会です。
こちらのイベントでは、6種類のシェリーと8種類のすりつぶしたり、ジェル状にした食べ物を味わって、どんな味わいの変化があるかなどを勉強するというものです。
この日使用されたシェリーはこちら。シェリー・マンサニージャ原産地呼称統制委員会のシェリー(フィノ、アモンティリャード、パロ・コルタド、オロロソ、クリーム、ペドロ・ヒメネス)です。
小さなスプーンに乗ったすりつぶし(もしくはジェル状)の食べ物は下段左から以下の通りです。
(下段左より)*合わせたアイテムは主に辛口のシェリーです。
- オルティギージャス
(イソギンチャク こちらではフリットにしてよく食べます。) - ボケロネス・ビナグレ(鰯の酢漬け)
- 味噌汁
- アーティチョークのスープ
(上段左より)*2以降は辛口から甘口までのシェリーを合わせました。
- 醤油(水と半々に割ったものをゲル状にしたとのこと)
- チキンカレー
- わさび
- チリ
上段は主にフィノからパロコルタドに合わせてのテイスティングをし、下段特にチキンカレー以降はクリームやペドロ・ヒメネスに合わせてテイスティングをしていきました。特に参加者のほどんどがスペイン人なので、お味噌汁や醤油、わさびやチリには大変興味があったようです。
他の食材に関しても皆さん色々と質問を投げかけていたのですが、シェリーと和食の味わいに関しては非常によく合うということで定評があること、そして中々自分では体験するチャンスがないこともあって、和の味に関してはさらに様々な質問が飛び交いました。
ちなみにチキンカレーですが、スペイン人向けの味わいで日本人にとってはほとんど辛くありません(笑)。お子さんがいらっしゃる方は幼児用のレトルトカレーを創造していただければイメージがつかめると思います。フェレール氏はこちらにはクリームが合うと太鼓判を押していましたが、すりつぶし状にした時のコンディションも影響していると思うのですが、かなり脂分がきついので私はフィノが合うのではないかと思いました。もちろん辛口のカレーには私もよくクリームシェリーを合わせています。
普段よく楽しんでいるレストランやバルでの「食事とシェリー」のマリアージュの会とは違って、形状がないものを味わって想像しながら感じたことを先入観なしに皆で語り合うというスタイルがとても楽しかったです。また、すりつぶしたり、ジェル状にしたりすることでどういう影響が舌の上ででるのかというのが、物凄く勉強になりました。