へレス日記

風力発電機の建設反対デモ開催

昨年キャピタル・エナジー社がヘレスのブドウ畑に風力発電機を建設することが明らかになってから、シェリー原産地呼称統制委員会をはじめとする関係者が反対の意を唱えています。 この建設予定地はヘレス・スペリオールと呼ばれるブドウ栽培地域の中でも最も土壌がシェリー酒を造るために適しているアルバリサという土壌があるところです。 その中でもとりわけ条件のいいマチャルヌードとアニーニャと呼ばれるパゴ(単一畑)がある場所です。 そのため、シェリー原産地呼称統制員会はもちろんのこと、ヘレスのボデガや生産者、ワイン関連の協会、飲食店も名乗りを上げ、デモ行進をすることにしました。

デモ行進を呼びかけるポスター。

このポスターはFacebookやInstagramをはじめとする各種ソーシャルメディアでも拡散され、特にボデガス・ルイス・ペレスのウィリー・ペレスをはじめとする醸造家たちも積極的に参加を訴えました。

風力発電機の建設予定地とデモのルートが記載されたポスター。

この建設計画は、生態系と景観の価値が高い特別保護地域であるにもかかわらず、アンダルシア州公益事業委員会の承認を得る方向にあり、影響を受ける37のブドウ栽培者、ヘレス=ケレス=シェリー、マンサニーリャ・デ・サンルーカル・デ・バラメダとビナグレ・デ・ヘレスの原産地呼称統制員会、行動生態学者、その他の団体や公的機関を含む50以上の申し立てが提示されています。 このデモの主催者は、再生可能エネルギーに賛成していますが、環境、生態系、景観、雇用に影響を与えない場所に設置することのみを望んでいます。

私自身2014年にルイス・ペレスのボデガを訪れた際に、ウィリー・ペレス氏と一緒にブドウ畑を見学したことがあります。 その際に風力発電機の近くにいたのですが、その轟音にとても驚きました。 風力発電の影響を調べると、音、景観はもちろんのことですが、風車の近くには鳥が近づかなくなることによる生態系の変化が深刻であるという文献をいくつか目にしました。シェリー生産地域は世界でもまれにみる美しいアルバリサ土壌という真っ白な土が広がります。 その景色は世界遺産に登録されるべき珍しいものであると私は思います。そこに風力発電機がそびえたち、生態系が大きく変わってしまうことは避けるべきことだと考えます。私もデモの主催者と意見は同じです。再生可能エネルギーには賛成です。しかし、3,000年のシェリー酒造りを支えてきたこの地域の環境、生態系、景観、雇用に影響を与えない場所での風力発電機の設置を望みます。

引き続きこのニュースに関しては、このブログに書いていくつもりです。

【参考資料】 【シェリー原産地呼称統制委員会ウェブサイト】高さ200mの風力発電機からヘレスの1,000年続くブドウ畑を守るデモを実施 (Manifestación Para Proteger El Viñedo Milenario De Jerez De Aerogeneradores De 200 Metros De Altura) 【ディアリオ・デ・ヘレス紙】アルバリサの子どもたちは「反対!」言う(Los ¨hijos de la albariza¨dicen ¨basta¨)

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木村 友胡(Tomoko Kimura)

シェリー酒に魅せられて2015年よりスペイン アンダルシア州へレス・デ・ラ・フロンテラに移住。 シェリー原産地呼称統制委員会公認シェリー・エデュケーター。 シェリーブランデー原産地呼称統制委員会公認シェリーブランデー・エデュケーター。 スペインワインおよび食品のエージェント、プロモーション。 スペイン語、英語の通訳・翻訳 お仕事のご依頼、お問合せは随時受け付けております。 旅行、食べ歩き、写真を撮りながらの街歩きが趣味。

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