先日へレスから40分ほど来るまで離れたところにあるGibalbín(ヒバルビン)というところあるBalbadillo(バルバディージョ)社が所有しているボデガに行ってきました。
いつもはサンルーカルにあるボデガにお邪魔するのですが、今回は全く反対側。あいにく天気は悪かったのですが、畑の作業をしているところを見ることができました。
ちょうどこの畑の作業をしているあたりは赤ワイン用のブドウを栽培しているエリアで、土壌はアルバリサとのこと。
また、ここから車で10分ほど走ったところに別の畑があり、そこでは白ワイン用のブドウを栽培しているとのこと。
前出の赤ワイン用のブドウ畑から生まれたのかGibalbín (ヒバルビン)。現在ふたつのタイプのワインがリリースされています。
ビンテージが2014のTinoto Joven(主要ブドウ品種 テンプラニージョ、メルロー、シラー)という若いタイプのものがこちら。ぺニンガイド2014では86点。
もうひとつの種類がビンテージが2012のTinto con Crianza(主要品種 テンプラニージョ、メルロー)、こちらもぺニンガイド2014で84点を取得。こちらには若干へレス近郊の希少種であるティンティージャが入っています。
私はTinto Crianzaのほうが好みです。エレガントで軽快な飲み口で、軽い食事にも合わせやすいです。また、日本の湿度が高くなってくるような時期には最初はちょっと冷やしめで飲んでもよさそうです。
ここのところシェリー酒のボデガがこういった通常のワインを作ったり、またへレス三角地帯にスティルワインを作るボデガがだいぶ増えてきました。そして、若い醸造家たちが試行錯誤をしながら色々な品種のブドウを育てたり、ワインを作ったりと大変活発な動きが見られます。
今のところは原産地呼称のなかではVino de Tierraに分類されていますが、もしかしたらそう遠くない将来にD.O.を取得するかもしれません。カディス県のワインも目が離せなくなってきました。