二年に一度の酒精強化と甘口ワインの祭典、ビノブレが終了しました。ビノブレに関しては過去何度かブログに書いたことがありその都度補足説明として「二年に一度の酒精強化と甘口ワインの祭典」と書いてきましたが、今日はもっと具体的にビノブレについての情報をご紹介したいと思います。
ビノブレとは?
ビノブレ(Vinoble)の正式名称は el Salón International de los Vinos Nobles, Generosos y Licorosos と言います。その名の通り貴腐ワインをはじめとする甘口ワインや酒精強化ワインの展示会です。第一回は1998年に開催されました。過去1回アンダルシア州政府の財政危機により開催が中止されましたが、それ以外は偶数年の5月下旬から6月上旬に開催されています。会期は三日間。以前は木曜日から土曜日に開催されましたが、今年は日曜日から火曜日に会期が変更になり、スペインの多くの小売店の方が参加できるようになりました。
参加資格と費用は?
参加資格はお酒の流通や輸入関係、飲食業界、ジャーナリストなどのワインに関係する職業に従事していることです。入場パスを申請する際に名刺の電子ファイルの提出を求められます。費用は無料です。(2018年現在)ただし、もしかしたら変更になる可能性があるので、公式ウェブサイトで情報を逐一確認することをお勧めいたします。
ヨーロッパを中心とするワイナリーが参加し、スタンドを出しています。また、各種セミナー(有料)や、ショークッキングなど様々なセミナーが開催されるので、出展されているワインやマリアージュなどについても勉強することができます。(メインの言語はスペイン語。場所によっては英語による通訳サービスがあります。)
開催場所は?
へレス・デ・ラ・フロンテラにあるアルカサル(Alcazar)です。アルカサルとは昔のアラブのお城のことです。このような歴史建造物でワインの展示会があるなんて素敵だと思いませんか?
Vinobleの様子については、ゴンザレス・ビアス社が作成したビデオが非常によくできているので、以下をご覧ください。
どんな雰囲気かお判りいただけましたか?
ビノブレ開催期間前後は世界中からのワインの関係者たちがヘレスに宿泊するため、かなり前から人気のあるホテルは予約がいっぱいになってしまいます。
もしビノブレに参加してみたいと思った方は、お早めに計画をなさることをお勧めいたします。
次回の開催は2020年です。