先日サンルーカル・デ・バラメダにある新しいボデガ、Bodegas ALONSOに行って来ました。
初めてこちらのボデガにお邪魔したのは昨年の3月なので、ちょうど一年ぶりの再訪です。日本でも大変人気のあったPedro Romeroというボデガを買い取ったAsencio兄弟が経営するボデガです。引き継いだソレラはPedro Romeroはもちろんのこと、Gaspar Florido、Bodegas Méndezという、シェリー愛好家にとってはめまいがするようなボデガです。
今現在市場に出ている彼らのシェリーはまんさにーりゃのVelo Flor のみ。あくまでも彼らは「買い取る前のボデガの作ったマンサニーリャを販売しているに過ぎない」とエチケットに自社の名前を載せない徹底ぶりです。
先だってこちらのマンサニーリャをいただいた時に取った写真があまりクオリティがよくなかったので、友人の写真を拝借…。
ブルーを基調にしたエチケットがとてもさわやかです。そしてこの色!
ボリューミーですが、バランスが良く、何の引っ掛かりもなくするりと体に入っていくマンサニーリャです。
この日は貴重なPedro Romero、Gaspar Florido、Bodegas Méndezのソレラからバレルティスティングをさせていただきました。
もちろんこれから彼らは自分自身でシェリーを造るべく動いています。へレス・スペリオールの中に何か所か畑を借り、ビオ・ディナミによるブドウの栽培を開始しているとのこと。現在実験的に熟成させているものもいくつか飲ませていただきました。まだ創業してから間もないボデガ。彼らが作ったシェリーがリリースされるまであと2年はかかるでしょう。しかしながら、彼らが熱く語ったマンサニーリャへの情熱、サンルーカルへの敬意、そして起業家精神。どれもこれもとても胸を打たれるものでした。これからがとても楽しみなボデガです。
こちらのボデガは、従業員の数が非常に少ないためボデガ見学は受け付けていません。飲食業界従事者、ワイン業界従事者の方でも受け付けられないことが多いとのことです。
Tomoko Tours では業界従事者の方からお問い合わせをいただいた際に、訪問が可能か打診はいたしますが、訪問の確約は出来かねますのでご理解とご了承をお願いいたします。
2017年3月現在では、こちらのボデガのマンサニーリャはヘレスでは販売していません。もし購入するのであれば、ボデガの直売所もしくはセビーリャの酒販店に行く必要があるとのことです。