静かな港町などを海を見ながらゆっくりしたい…というご依頼を受け、オリジナルのツアーを企画・催行しました。
9:00 へレス・デ・ラ・フロンテラ出発
9:40 白い村メディナ・シドニアを車で通過
10:00 トロ・ブラボス(雄牛の一種)の生息地見学
10:30 白い村ベヘール・デ・ラ・フロンテラ散策
12:15 ブレ―ニャ自然公園にてシェリーを飲みながら一休み
13:00 マグロの水揚げで有名なバルバテにてマグロランチ
14:30 コニール・デ・ラ・フロンテラ散策
16:00 へレス・デ・ラ・フロンテラ到着
地図で見ていただけると分かるように、へレス・デ・ラ・フロンテラ近郊の山を通ってバルバテに行き、帰りは海沿いを取ってきました。およそ200kmの道のりです。
通り道だということで、へレス・デ・ラ・フロンテラの郊外にあるカルトゥハと呼ばれる教会に立ち寄りました。
ちょうど年末ということもあって、クリスマス(スペインではクリスマスは12/25-1/6までです。)の飾り付け、ベレンがありました。
日本の普通の住宅よりかなり広い建物の中に、このような大きな飾りつけがしてあるのは圧巻です。
トロ・ブラボスの生息地ではわずか5mほどのところにトロが沢山いるので、様子をうかがいながらみます。途中トロがこちらを凝視していると、rutasieteのサルバドールさんが、「危ないから離れて!目を合わせないで!!」と指示してくれます。
アンダルシア州(特にカディス県)のトロは、パンプローナなどに送られ、牛追い祭りなどにも出るそうです。へレス・デ・ラ・フロンテラはコルドバと並ぶ名馬の生産地域ですが、馬だけではなく、トロでも有名なのです。
こちらは、食用の牛たち。12月だというのに黄色い花が満開で牧歌的な雰囲気です。
山の後ろに見えるのは、風力発電の風車です。
その後、白い村ベヘール・デ・ラ・フロンテラへ。
日本ではミハスが有名ですが、イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国ではベヘールは特に人気のある村です。車で少し降りていくとビーチもあるので、夏のリゾートとしてとても人気があります。
この日は12月下旬とあって、空いている商店も観光客もまばら。でも、静かなところで過ごしたい人にとっては最高のシチュエーションだったと思います。
ここまでのツアーが時間より少し早めに進んだので、この後はブレ―ニャ自然公園で、シェリーをいただきながら、少し休憩。
森林浴を楽しみながらいただくシェリーは格別でした。
森林浴の後は、バルバテにてランチ。このバルバテは5月から6月にかけてマグロが水揚げされることでとても有名で、新鮮なマグロが食べられることもあって夏は特ににぎわうエリアです。写真はマグロのタルタル。茶色い水玉のソースはお醤油です。
実はこの町で水揚げされる80パーセントのマグロが築地市場に行くとあって、町の人たちは日本人に敏感なようで、私たちを見てまず「コンニチハ?」と話しかけてきました。
この日はその他にはマグロのほほ肉の鉄板焼きや、タタキなどもおすすめだったようですが、カディス県にしかいないパヨヨという種類のヤギのミルクから作ったパヨヨチーズや、クリームコロッケなど、アンダルシア州でよく食べられるものをチョイス。
ランチタイムには予約は受け付けておらず、早めにいけないと席が取れないというのもうなずける、お手頃価格のおいしいお店でした。
ランチの後は、バルバテの海岸で腹ごなしに散策。日光がさんさんと降り注いでいるので温かいのだけれど、レバンテという東風が吹いていて、体感温度は低めでしたが、魂が洗われるような風、空気、空、そして海。穏やかな時が過ぎていきました。
そのあとは少し海岸線を走り、コニール・デ・ラ・フロンテラへ。
ここは夏場はサーフィンや海水浴で、ヨーロッパ中の人があふれかえります。貸別荘や、リゾートマンションなども立ち並ンでいるけれど、季節のせいかすこしひなびた感じもあるところです。毎日ひたすら海に行ってのんびり過ごすには最高の場所でしょう。
それからさらに北上し、カディス近郊にあるマリスマと呼ばれる湿地帯や、塩田を見ながらへレス・デ・ラ・フロンテラへ戻りました。
所要時間およそ7時間の旅。
ガイドブックにはまず載っていない、オリジナルのツアーになりました。
ご依頼くださったお客さまも大変ご満足いただけたようで、サルバドールさんと二人「やったね!」と手を取り合って喜びました。こういう時にツアーのやりがいを感じます。
ボデガツアーの他にも、へレス・デ・ラ・フロンテラ近郊には山あり、海ありの美しい場所が沢山あります。個人で車を運転していくのはちょっと…という方、ぜひご相談ください。