へレスの私のお気に入りのタバンコのひとつがEl Tabanco Mariñiguezです。
住宅街にひっそりとあるお店で、この旗が目印。うっかりすると通り過ぎてしまいます。
へレスの中心地、プラサ・アレナルからゆっくり歩いて10分程度のところにある隠れ家的なお店です。
お店の中には「タバンコ」のシンボル、樽が置いてあります。フィノはほかに瓶詰をされて冷蔵庫で冷やされていますが、そのほかの種類のシェリーを頼むと樽についている蛇口をひねってグラスに注いでくれます。こちらでは量り売りでシェリーを買うこともできます。
お店はカウンター席が4席ほど、小さなテーブルが4つあるのみ。あとは外にちょっとグラスを置いて立ち飲みができるスタンドがあるだけのこぢんまりとしたお店です。
天気のいい昼下がりには近隣のおじいちゃまたちがこの立ち飲みスタンドにグラスを置きながらお友達とずっと話をしている姿がよく見られます。
先日お邪魔した際にはへレスのこの時期の風物詩「モスト」が出ていたので、モストとアホ・カンペロというにんにくとトマトとオリーブオイルで作られるパンがゆのようなものから始まって、コロッケやオルティギージャス(イソギンチャク)のフリットなどなど色々と頂きました。
旦那さんがサービス担当で、奥さんがお料理担当。どれも家庭の味でとてもおいしいです。でも、このお店で一番のおすすめは何かというと、これ!
へレスの秋冬のお料理の代表格、「Berza(べルサ)」です。
お肉のうまみとコラーゲンがたっぷりのひよこ豆をハフハフと言いながら食べつつ、アモンティリャードやオロロソできゅっと一杯やるのは至福のひと時です。
ぜひ寒い時期にへレスにいらしたら試していただきたい一品です。