2018年のぶどうの収穫の声が聞こえてきました。
8月8日の日中にモンティーリャ・モリレスの原産地呼称統制委員会から9日未明より収穫を開始する旨のお知らせが届きました。
そしてへレス・デ・ラ・フロンテラでも時を同じく収穫のお知らせが来ました。まずはヒバルビン(Gibalbín)地区で、ソービニオン・ブランの収穫が始まったそうです。この地域を知っている方はかなりのアンダルシアワインのツウです!日本ではバルバディーリョ社が2年ほど前からスティルワインでこの地区と同じ名前のヒバルビンという名前のワインが発売されています。(ヒバルビンについてはこちらの記事もどうぞ。)
ヒバルビン周辺には主に国際品種(シャルドネ、ゲヴェルツトラミネール、シェルドネ、ソービニオン・ブラン、テンプラニーリョ、メルロー、シラーなど)が栽培されています。また、この近辺に畑を所有しているのは、バルバディーリョ、コルティホ・デ・ハラ(Cortijo de Jara)、ミゲル・ドメック(Bodega Miguel Domecq S.L)など。バルバディーリョ以外は、スティルワイン専門かつ日本にはまだ輸出されていません。
ヒバルビン地区はヘレス近郊では、毎年だいたい一番最初に収穫が始まる地区です。少し内陸に入っているのでぶどうの成熟が早いのでしょう。今年は3月に1960年代以来の大雨、長雨が続き、その影響で気温も低め。例年4月下旬から5月初めに開催される馬祭りでは30度を超し、アバニコ(扇子)を片手にそぞろ歩きをするのですが、今年は陽が落ちるとカーディガンを羽織らないと寒いくらいでした。7月も1-2日ほど最高気温37度を観測しましたが、その他の日は最高気温がおよそ33度。今年に限っていえば、むしろ東京のほうがヘレスより厚かったのです。そこに7月下旬から、アフリカ大陸から熱波到来!通常ヘレスでもあまり最高気温40度を超えませんでしたが、今年は4日ほど40度を超えました。これで一気にソービニオン・ブランが熟したようです。
こちらはコルティホ・デ・ハラの収穫の様子です。
こちらはミゲル・ドメックのラガールの様子です。
最後にバルバディーリョの収穫の様子。
こちらはアンダルシアのTV局、カナル・スールの番組より。こちらのTV局はアンダルシアの番組とあって、アンダルシア弁が強いので、スペイン語を話す方でもちょっと難しいかもしれませんが、畑の様子や、パロミノとソービニオン・ブランの違いなどを見ることができます。
よろしければお楽しみください。
今のところパロミノと赤ぶどうの収穫はもう少し待つとのこと。
ヘレス周辺の畑が一年で最も活気づく季節がやってきました。収穫祭ももうじきです。
9月1日から16日はヘレスでは収穫祭が開催されます。
収穫祭をはじめ、へレス・デ・ラ・フロンテラのイベント情報はこちらをご覧ください。